近年の農業の現状としては、窒素の過剰投与、化学肥料の多用による収穫増量を目的とした栽培方法が行われてきた。窒素過剰は、リン酸やその他のミネラルの吸収が阻害され思った効果が表れない。本組合は、先代の創業当時より頑なに有機質(魚粉)肥料にこだわり、また高品質へと転換し「コク」へのこだわりを基本とした栽培方法により金峯などの完熟みかんを栽培しております。
本組合では、窒素、リン酸、カリウム、その他、微量要素(カルシウム、マグネシウム、鉄分)の施用量のコントロールや天然ミネラル、乳酸、酵母菌等の投入によって、より栄養生長から生殖生長への転換がスムーズになり安全で美味しい早生みかんや金峯といった拘りを持った完熟みかんが出来るようになりました。園地は、他の園地と一目でわかるくらい、葉色、果実が違います。これは窒素過剰ではなくミネラルがいっぱい吸収された結果です。